今回は、美女と野獣の原作とディズニー版の比較をしたいと思います。
登場人物という面から見ると、ルミエールやコグスワース、ポット夫人などの動く家具のキャラクターや、ベルに好意を寄せるガストンはディズニーのみに出てきます。また、ディズニーではベルは一人っ子ですが、原作では、二人の姉がいます。
ベルと野獣の出会いという面で見てみると、原作では、野獣の城からバラを持ち帰ろうとした父に野獣が死ぬか娘を差し出せといい、ベルは父のために野獣の城で暮らします。一方ディズニーでは、父は野獣に捕らえられてしまい、助けに来たベルが父の代わりに城で暮らすことになります。
性格の変化という面でみると、原作では野獣は紳士的で、優しい性格である一方で、ベルは野獣の見た目にとらわれていたが、ともに生活していくうちに中身の大切さに気付いていきます。ディズニーでは、野獣は冷たく振る舞う傲慢な性格で、ベルの心の美しさに触れ、人間らしさ、人を愛することを学び、内面から変わっていきます。
バラの存在の面からみると、ディズニーではバラがすべて散ってしまう前に真実の愛を見つけなければならないが、原作では時間の制限はなく、呪いを解くカギは結婚への同意となっています。
以上、4点の相違点でした。
原作では野獣は優しい性格だったので驚きました!
今回参考にした本はこちら!
ボーモン夫人(著) 鈴木豊(翻訳) 1992 美女と野獣 角川書店
次回は美女と野獣の人間像です!
シャーロット

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